凍結受精卵の他施設移送 (院内では、なかなか大変な作業でした!)も、あと数名を残すだけとなりました。
近隣の施設様のご協力のおかげで、患者様めいめいのご希望に可能な限り添った形で、無事終了できそうです。
スタッフ一同、心からほっとしているところです。
年初には騒然としていた院内でしたが、すっかり落ち着きがもどりました。
培養室を個人のクリニックが維持する苦役がどんななのか、誰もご存じないでしょう。
夏や冬は空調装置の夜間の轟音や低周波で体調崩したこともあるし、培養室の電気料金は桁違い、機材費も高い、雷や停電の多い袋井であるが故の悩み、たとえば、停電してしまった時には危険を承知で自家発電装置がとまらないよう夜中に何度もガソリンを補充したこともありました(爆死しないでよかった!)。湿度が高い袋井ゆえ、カビが生えないよう外付けの大型除湿専用機も必要だったし、定期的フィルター交換(袋井は自然が豊かすぎるために汚れも羽虫も詰まる!)は欠かせないし、凍結タンクには週2回液体窒素を補充し続けなくてはいけないし、ふわふわゴミが培養室に紛れ込まないよう床を這ってゴミ取りをしたり....等々
受精卵に万一のことがないよう、どれほど神経を使ったかわかりません。
こういう日々からもうじき解放されることには、一種の感慨すら覚えます。9月から木曜日午後も診療を再開しています。
スタッフも大きく入れ替わり、電子カルテ導入準備も始まりました。
新スタッフが仕事に慣れ、院内が整うまで、混乱を生じないよう、月、火、木、金とも16時半までの受付にさせていただいておりますが、整っていけば受付時間を広げていく予定です。
お仕事の都合などで遅い時間帯しかこられないため、結果的に受診できなくなってしまった患者様には、心より申し訳なく思っております。
電子カルテについては、11月ごろから徐々に併用してゆき、来年は軌道に乗せる予定です。
当院もだいぶ若返って、新人スタッフはみなさんITに強い方ばかり。頼もしいです。
(院長の達筆すぎる(?)カルテを解読する必要がなくなるのは、スタッフ一同にとって喜ばしいことですが、その院長が一番...
なのかもしれません。)
来年は外来部門の大改装を予定していますが、休院(休診)はいたしません。工事中も別棟で診療は続けます。
静岡医療秘書学院の学生さんが、9月末まで受付で実習中です。まだ学生さんなので至らないところもあるかもしれませんが、一所懸命がんばってくれています。
この11月で、当クリニックも開院20年を迎えます。
医療を取り巻く状況の変化はますます加速、短期的〜中長期的まで、次々と課題は尽きることはありませんが、できる限り患者様たちのご要望に添いながら、医療機関である以上は、あくまでも質の高い医療を提供したい、というのが、私たちの考えです。
この方針は開院以来変わりません。
今後もいっそうの努力を続ける所存です。
よろしくお願い致します。
posted by クリニック at 21:54|
Comment(0)
|
今日のお知らせ